画像関連システム
画像関連システムは、電子カルテや予約システムと並んで、病院や診療所で導入が進んでいる商品です。CRはPACSと併せ、新規開業の診療所を中心に導入する先生方がどんどん増えています。モダリティで撮影した画像は、CRを介してDICOM化され、PACSですぐに参照できます。これにより、フィルム代やフィルムプリントに掛かる時間を大幅に削減でき、画像そのものも先生が見やすいように拡大・縮小や補正ができます。
モダリティとシステムの関係
画像を一元管理したいというニーズは内科を中心に年々増えています。X線写真のデータは、CRを介してPACSに保存されます。CTとMRIはダイレクトにPACSに保存することが可能です。内視鏡を始めとする検査画像の多くは、管理する際にJPEG画像となるため、DICOMコンバータで変換をしてから、DICOM画像としてPACSに取り込みます。一方で心電計やオージオグラムは、専用ビューワで閲覧し、そのビューワと電子カルテを連動することで一元管理とするケースが多くみられます。
アナログからデジタルへ
撮影した画像をPACSで管理すると、フィルムをプリントしていたころに比べ、診療報酬上も効果があります。
フィルムレスによる経済効果
フィルムレスによる病医院への経済効果としては、まずは、フィルムに関する物理的費用と人件費がダウンします。そして、診療報酬上で、電子画像管理加算分が売り上げとしてアップするため、費用面でも効果を見込むことができるでしょう。
モニタ診断
医用画像モニター(以下ディスプレイも含む)とは、日本画像医療システム工業会による『医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン(JESRA X-0093-2005)』に列挙されている条件を満たしたモニターであり、一般的なモニターとは一線を画します。
モニタ診断をおこなうには、上記のガイドラインと日本医学放射線学科による『デジタル画像の取り扱いに関するガイドライン』にて、取り扱いがまとめられています。
このガイドラインには、電子画像は非圧縮画像(原画像)で記録されていることなど、運用における前提条件が記されており、画像診断をおこなうモニターの条件が書かれています。その他、モニターの劣化、乳房X線画像診断用モニター等についてガイドラインにまとめられており、画像を管理する医師には診断をおこなうモニターについても管理が求められています。
診断をおこなうモニターに対し、細々とした取り決めがされていますが、一般的な医用画像モニターや医用画像ファイリングシステムは、ガイドラインに沿ったシステムを医療機関に対して提供、保守をおこなっていますので、必要以上に神経質になる必要はありません。
しかし、モニターを使用する医師も、ある程度のことは知っておいて損はないでしょう。
→医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン(JESRA X-0093-2005)
電子カルテとの連動パターン
電子カルテを中心にして、画像ファイリングをスムーズに閲覧するには、両方のシステムを連動させる必要があります。連動はおもに、双方のシステムのIDを紐付けて、電子カルテで開いている患者と同一患者の画像を画像ファイリングから呼び出すという方法をとっています。また、反対に画像ファイリングのDICOM画像をJPEGに変換して軽くしたものを電子カルテに直接貼り付けて、参照するという方法(診断には使用しない)があります。また、電子カルテから画像オーダーがCRに連動し、CRで改めてオーダーを指定する手間を省くことができるという連動もあります。
DICOMと非DICOM
「DICOM」は、Digital Imaging and Communications in Medicineの略称で、医用画像システム、医療情報システムなどの間でデジタル画像データや関連する診療データを通信したり、保存したりする方法を定めた国際標準規格です。
「非DICOM」は、DICOMに対し比較して呼ばれる通称です。内視鏡やエコー、スキャナーデータなどの画像データで、主にJPEG形式で管理されています。最近では、オールDICOM(全ての画像ファイルをDICOMで管理する)という考え方が主流になりつつあり、画像をDICOMコンバータ(ゲートウェイ)と呼ばれる変換システムで修正することで実現しています。
CRとは
CRは、「X線フィルムをデジタル化する装置」。通常、X線フィルムは暗室の中に入り自動現像機を使い、現像を行います。CRを導入することで、暗室は必要なくなり、現像処理、廃液処理も不要となります。
PACSとは
「PACS」は、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication Systems)の略称です。DICOM送信機能を持つモダリティから画像データを受信し、データベースに保存します。超音波、内視鏡、眼底といった非放射線機器の画像についても、DICOMという共通規格を通じて連携を図ることにより一元管理することが可能になります。
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